舞台ぼっち2024/キャストインタビュー④喜多郁代役・大森未来衣
2024年夏、LIVE STAGE「ぼっち・ざ・ろっく!」再演&続編のビジュアル撮影がおこなわれた。久しぶりのキャラクター扮装に、笑顔いっぱいの舞台版“結束バンド”の4人(守乃まも/後藤ひとり役、大竹美希/伊地知虹夏役、小山内花凜/山田リョウ役、大森未来衣/喜多郁代役)。
撮影の合間に、4人にインタビューを実施。今回はボーカルである喜多郁代を演じる大森未来衣に、ビジュアル撮影の感想から、ふだんの自身の歌い方との違い、最近あった大きな転機とそこで得たものなどについて話を聞いた。
――久しぶりの喜多ちゃんへの扮装ですね。撮影はいかがですか?
制服を着て、眉もウィッグと同じ色に染めて、それから今回はカラコンもつけて。鏡の中の自分を見て「喜多ちゃんがキタ!」って思いました(笑)。
それからやっぱり、ホームに帰ってきたなぁ…という気持ちになっています。特に、1人での撮影ではなく、“結束バンド”の4人での撮影のときにそう強く思いました。この4人でいるときの空気感がすごく落ち着くんです。あの暑い夏を乗り切った絆がそう思わせてくれるのだと思いますし、「再結成!」という感じで。去年の稽古や公演のときのことが頭をよぎったりして、楽しく撮影を進められています。
――続編は「秀華祭」とサブタイトルにあるように、文化祭のあたりがストーリーで描かれることになると思います。喜多ちゃんとしても見どころが多いと思うのですが…。
そうですね! 喜多ちゃんの心の深い部分が見えてくるお話になると思います。キラキラしていて明るいだけではない部分や、あまり他の人には見せないような顔も、お芝居でたくさん表現して伝えていけたらいいですね。前回の公演を経て、“結束バンド”のメンバーともさらに絆が深まっていますし、みんなとの友情やいろいろなことを感じてもらえたらうれしいです。今回はチャレンジしてみたいことがたくさんあるので、今から稽古が楽しみでしかたないんです。歌も演奏もお芝居も、もっとレベルアップしたものをお届けできたら…と思っています。
――歌と言えば、大森さんご自身の歌い方と喜多ちゃんとしての歌い方には、どのような違いがありますか?
私は今まで、いわゆる「歌い上げる」系の歌い方をしてきたので、喜多ちゃんとしての歌い方とは違いがあります。どうしても、壮大な歌い方になってしまうんですよ。でもそれでは喜多ちゃんにはならないので、稽古では歌唱指導の先生にしっかりとレッスンをしていただきました。原作アニメでの喜多ちゃんの歌い方を研究したうえで、生の舞台ならではのライブ感をお伝えできるように落とし込んで。声の出し方や語尾の感じ、それからリズムの取り方も違うので、ロックのリズムを心の中で感じ取れるように強く意識していました。
作中で言うと『ギターだと思ってたソレはベースでした』が、ダンスも含めて元々の歌い方に近いので、けっこう違いますよね(笑)。
――では次に、前作が終わってからのことをお聞きしますね。この9か月間さまざまな活動をされてきたと思うのですが、そこで得てきたものを教えてください。
まず、いろいろなイベントでMCをお任せいただいたこと。それから、ミュージカル『イザボー』で望海風斗さんとご一緒できたこと。この2つが私の中でとても大きな転機となりました。
私は、台本のあるお芝居でそこに書かれているセリフを口にして、決まったお芝居をするのは得意なのですが「自分としての発信」がとても苦手なんです。コメント動画などで「自由に話して」とお任せいただいてもあたふたしてしまいますし、それこそこういうインタビューでも何をお話ししたらいいのかわからなくて…。だから、MCとして即興的に話をつないでお話をすることでその苦手感が少し解消されましたし、舞台では望海さんの歌とお芝居に大きな刺激を受けました。
もちろん台本はあるのですが、望海さんはそのときどきの感情のままに舞台上で動いて表現されているんです。相手役の方から受け取ったものや、舞台上で生まれるその日しかないものなど、さまざまなものをお芝居に反映させているんだなって。私は、演じ方や動き方をきっちりと決めてしまいがちなのですが、そうではなくて「役として生きる」ことを教えていただいたように思います。
これまで立ってきた舞台でも、共演者の皆さまはそうやって舞台上で生まれる感情を糧として、役として生きて演じられてきたのだと思いますが、私はそれに気付けなくて…。MCを経験させていただいたことで臨機応変な対応が少しできるようになって、ようやく気付けたのかもしれません。毎日違うものが生まれるからこそ生のお芝居なのだし、その人物として生きる姿がお客さまの心に響くんだ、と感じました。
――それはとても大きな財産になりますね。今回の再演&続編では、その得たものをどのように生かしていきたいですか?
本作では、“結束バンド”の仲間たちや素晴らしい共演者の皆さんとの感情のやり取りはもちろん、お客さまを目の前にした生ライブという貴重な体験ができます。客席の皆さまからいただいた熱を喜多ちゃんとして受け取って、生まれた気持ちを歌として皆さまにお返しする。舞台と客席の感情の交換がしやすい作品です。
ライブではその場で受け取った感情を乗せて歌い、お芝居も舞台上で感情の交換をして、初演よりももっと喜多ちゃんとして生きたいと思っています。きっと毎日違うものが生まれるんだろうな…と、今からとても楽しみなんです。早く稽古に入りたいですね!
――最後に、再演&続編に向けて意気込みと、ファンの皆さんへメッセージをお願いします!
いつも応援ありがとうございます。こうして再演&続編を上演できることになりました。一期一会の観劇の方にも、何度も足を運んでくださる方にも、心から満足していただけるように精いっぱいがんばっていきます。ぜひ劇場へお越しください、お待ちしております!
撮影の合間に、4人にインタビューを実施。今回はボーカルである喜多郁代を演じる大森未来衣に、ビジュアル撮影の感想から、ふだんの自身の歌い方との違い、最近あった大きな転機とそこで得たものなどについて話を聞いた。
――久しぶりの喜多ちゃんへの扮装ですね。撮影はいかがですか?
制服を着て、眉もウィッグと同じ色に染めて、それから今回はカラコンもつけて。鏡の中の自分を見て「喜多ちゃんがキタ!」って思いました(笑)。
それからやっぱり、ホームに帰ってきたなぁ…という気持ちになっています。特に、1人での撮影ではなく、“結束バンド”の4人での撮影のときにそう強く思いました。この4人でいるときの空気感がすごく落ち着くんです。あの暑い夏を乗り切った絆がそう思わせてくれるのだと思いますし、「再結成!」という感じで。去年の稽古や公演のときのことが頭をよぎったりして、楽しく撮影を進められています。
――続編は「秀華祭」とサブタイトルにあるように、文化祭のあたりがストーリーで描かれることになると思います。喜多ちゃんとしても見どころが多いと思うのですが…。
そうですね! 喜多ちゃんの心の深い部分が見えてくるお話になると思います。キラキラしていて明るいだけではない部分や、あまり他の人には見せないような顔も、お芝居でたくさん表現して伝えていけたらいいですね。前回の公演を経て、“結束バンド”のメンバーともさらに絆が深まっていますし、みんなとの友情やいろいろなことを感じてもらえたらうれしいです。今回はチャレンジしてみたいことがたくさんあるので、今から稽古が楽しみでしかたないんです。歌も演奏もお芝居も、もっとレベルアップしたものをお届けできたら…と思っています。
――歌と言えば、大森さんご自身の歌い方と喜多ちゃんとしての歌い方には、どのような違いがありますか?
私は今まで、いわゆる「歌い上げる」系の歌い方をしてきたので、喜多ちゃんとしての歌い方とは違いがあります。どうしても、壮大な歌い方になってしまうんですよ。でもそれでは喜多ちゃんにはならないので、稽古では歌唱指導の先生にしっかりとレッスンをしていただきました。原作アニメでの喜多ちゃんの歌い方を研究したうえで、生の舞台ならではのライブ感をお伝えできるように落とし込んで。声の出し方や語尾の感じ、それからリズムの取り方も違うので、ロックのリズムを心の中で感じ取れるように強く意識していました。
作中で言うと『ギターだと思ってたソレはベースでした』が、ダンスも含めて元々の歌い方に近いので、けっこう違いますよね(笑)。
――では次に、前作が終わってからのことをお聞きしますね。この9か月間さまざまな活動をされてきたと思うのですが、そこで得てきたものを教えてください。
まず、いろいろなイベントでMCをお任せいただいたこと。それから、ミュージカル『イザボー』で望海風斗さんとご一緒できたこと。この2つが私の中でとても大きな転機となりました。
私は、台本のあるお芝居でそこに書かれているセリフを口にして、決まったお芝居をするのは得意なのですが「自分としての発信」がとても苦手なんです。コメント動画などで「自由に話して」とお任せいただいてもあたふたしてしまいますし、それこそこういうインタビューでも何をお話ししたらいいのかわからなくて…。だから、MCとして即興的に話をつないでお話をすることでその苦手感が少し解消されましたし、舞台では望海さんの歌とお芝居に大きな刺激を受けました。
もちろん台本はあるのですが、望海さんはそのときどきの感情のままに舞台上で動いて表現されているんです。相手役の方から受け取ったものや、舞台上で生まれるその日しかないものなど、さまざまなものをお芝居に反映させているんだなって。私は、演じ方や動き方をきっちりと決めてしまいがちなのですが、そうではなくて「役として生きる」ことを教えていただいたように思います。
これまで立ってきた舞台でも、共演者の皆さまはそうやって舞台上で生まれる感情を糧として、役として生きて演じられてきたのだと思いますが、私はそれに気付けなくて…。MCを経験させていただいたことで臨機応変な対応が少しできるようになって、ようやく気付けたのかもしれません。毎日違うものが生まれるからこそ生のお芝居なのだし、その人物として生きる姿がお客さまの心に響くんだ、と感じました。
――それはとても大きな財産になりますね。今回の再演&続編では、その得たものをどのように生かしていきたいですか?
本作では、“結束バンド”の仲間たちや素晴らしい共演者の皆さんとの感情のやり取りはもちろん、お客さまを目の前にした生ライブという貴重な体験ができます。客席の皆さまからいただいた熱を喜多ちゃんとして受け取って、生まれた気持ちを歌として皆さまにお返しする。舞台と客席の感情の交換がしやすい作品です。
ライブではその場で受け取った感情を乗せて歌い、お芝居も舞台上で感情の交換をして、初演よりももっと喜多ちゃんとして生きたいと思っています。きっと毎日違うものが生まれるんだろうな…と、今からとても楽しみなんです。早く稽古に入りたいですね!
――最後に、再演&続編に向けて意気込みと、ファンの皆さんへメッセージをお願いします!
いつも応援ありがとうございます。こうして再演&続編を上演できることになりました。一期一会の観劇の方にも、何度も足を運んでくださる方にも、心から満足していただけるように精いっぱいがんばっていきます。ぜひ劇場へお越しください、お待ちしております!