LIVE STAGE

BOCCHI THE ROCK

  • Gt. HITORI GOTOH
  • Dr. NIJIKA IJICHI
  • Bg. RYO YAMADA
  • Gt.Vo. IKUYO KITA

2023.8.11 FRI - 8.20 SUN

THEATER MILANO-Za

THEATER MILANO-Za -OPENING SERIES-

NEWS

舞台ぼっち2024/キャストインタビュー②伊地知虹夏役・大竹美希

2024年夏、LIVE STAGE「ぼっち・ざ・ろっく!」再演&続編のビジュアル撮影がおこなわれた。久しぶりのキャラクター扮装に、笑顔いっぱいの舞台版“結束バンド”の4人(守乃まも/後藤ひとり役、大竹美希/伊地知虹夏役、小山内花凜/山田リョウ役、大森未来衣/喜多郁代役)。

原作アニメのサントラがBGMに流れる撮影の合間に、伊地知虹夏役であり、現役ドラマーとして舞台でのライブシーンをがっちりと支えた大竹美希に、初演での思い出から、ドラムを始めたきっかけや自分と役との共通点などについて話を聞いた。 

――再演&続編に向けて、まずは意気込みからお聞かせください。2作分なので、ライブパートでの演奏する曲数がとても多くなりそうですね。 

そうなんです! お芝居をしながらワンマンライブと同じくらいの曲数をずっと演奏していくことになるんですよね。しっかりと曲を覚えないといけませんし、真夏の稽古と長い公演を乗り切るために「体力をつけていくぞ!」と気を引き締めています。 

お芝居の部分は、(再演は)同じセリフであっても、虹夏ちゃんらしさをより生き生きとお伝えしていきたいですね。続編では、虹夏ちゃんの内面のさらに深い所までお伝えできるように演じていきたいと思っています。演奏は、やればやるほどグルーヴ感が高まっていくので、稽古を重ねて精度を上げたものをお届けしたいです!

原作漫画やアニメで「続編はこの辺をやるのかな?」というストーリー部分を見ていると、ギャグ要素の多いシーンが多そうなので今から楽しみですね。コメディやギャグの舞台作品をやってみたかったので(笑)。 

──再演&続編で、お芝居にどのように力を入れていきたいかお聞きできますか? 

1度役を体と頭に入れているので、今回はその作業から入る必要がなくなっています。だから少し余裕を持って臨めるかなぁ…と。自由奔放にやっている3人のお芝居を回収していく担当だったので、今度は私も自由にやってみたいと思って(笑)。 
初演をご覧になったお客さまから、とてもよかったとたくさんお声をいただいてうれしかったと同時に、自分の中で「全力を出した。でも、もっとできたかもしれない」という振り返りもありました。再演というありがたい機会をいただいたので、その反省を生かして虹夏ちゃんのことをもっと掘り下げて演じていきたいですし、ぼっちちゃんとの重要なかけあいのシーンもさらに精度を上げていきたいです。 

――虹夏ちゃんとぼっちちゃんの最後のシーンで、初演の千秋楽ではセリフにだいぶ“ため”があったように感じました。あの時、どんなことを感じていたのでしょう? 

自分ではそんなに“ため”ていた感覚はなかったんですけれど、振り返ってみると、あの時は「最後だなぁ…」と、いろいろなことが頭をよぎっていましたね。初めての2.5次元舞台出演にあたって、どう役を作るか考えた稽古のこと、舞台の公演期間のこと、演じてきたシーンのこと…。本当にたくさんのことを一気に思い出して、やっと絞り出した言葉だった、という感覚があります。Blu-ray&DVDをお持ちの方は、「そんなことを考えていたんだ!」と感じながら、ぜひそのシーンをもう一度見返してください!(笑) 



――役作りについて、以前のインタビューで「虹夏ちゃんとしての叩き方を」(公演パンフレットより)とおっしゃっていましたね。ご自分自身の叩き方と虹夏ちゃんとしての叩き方の違いを教えてください。

ふだんの私の演奏は、「いい意味でおじさんぽいね」とよく言われているんです(笑)。これまで15~16年ほどドラムを叩いてきた中で、いいグルーヴ感を出すために、見た目も何も気にせずにやってきた結果かもしれませんね。でも、虹夏ちゃんとして叩くのですからそれではいけません(笑)。高校生の女の子らしさを出すのとともに、虹夏ちゃんが好きであろうロック系の音楽に寄せた叩き方を研究しました。鏡を見ながら細かい動きなどをチェックして。 

――では逆に、虹夏ちゃんとの共通点についてお聞きします。お姉さんがいる、小さいころからドラムを始めた、という点が同じと感じるのですが、大竹さんがドラムを始めたきっかけは何だったのでしょう?

姉がバンドでギターをやっていて、すごくかっこよかったんですよ。それを見て「私もやる!」と。始めたのは6歳くらいのころでしたが、ドラムを叩くのがもう楽しくて仕方なくて。高校を卒業するときに「ドラマーになる!」と決めて、それから毎日ドラムを叩き続けて…10何時間も必死に叩き続けていたときもありました。 

でも、思い返すとどうして姉と同じギターではなくて、ドラムだったのかなぁ…。幼いながらにも何か感じるものがあったんでしょうね。虹夏ちゃんも、お姉さんである星歌さんのライブを見に行って、ドラムがすごくかっこよく見えて始めたんですよね。だから、始めたきっかけも自分と似ているものがあるのかもしれない…と感じています。 

――前作に出演して見方や意識がかわったことがあれば教えてください。 

「やっぱりバンドはすごい!」と思いました。固定のバンドでの活動に積極的ではなかったのですが、この舞台版“結束バンド”のみんなでまた音を合わせたいなぁ…と思いながら動画を何度も見返したりしていました。舞台以外でもそんな機会をもしも持てたら幸せですね! 



――共演者であると同時に、素敵なバンドメンバーに出会えた気持ちなのですね。すでに演奏の稽古が始まっているとお聞きしています。 

そうですね、今はまだ本格的な稽古に入る前で、個々で演奏の練習をしている段階です。合わせの練習に入る前に、たくさん準備しておきたくて。初演で演奏した「青春コンプレックス」はキメて合わせる部分が多い曲なので、少しでもずれてしまうといいグルーヴ感が出ない難しい曲なんですよ。再演ではこの曲をさらにバシッとキメてお届けしたいですし、続編では予告動画にも音が流れている「星座になれたら」がポイントになってきます。この曲は16ビートの細かいノリで音符があるので、合わせるのにはかなりの練習が必要かな…と。でも、あの夏を乗り越えたメンバーですから、どんなに難しくてもいけるはずです!

――最後に、再演&続編に向けて、あらためて意気込みとファンの皆さんへメッセージをお願いします! 

皆さまの応援のおかげで、再演と続編を上演できることになりました! 初演を受け入れてくださったことに心から感謝しているとともに、大きな期待を寄せてくださっている、と感じています。そのご期待に沿えるものを作り出して、皆さまに満足していただけるかは、私たちの頑張りしだいです。カンパニー一同で、また、いちから良いものを作り上げられたらと思っています。ぜひ楽しみにしていてください!