舞台ぼっち2024/キャストインタビュー①後藤ひとり役・守乃まも
2024年夏、LIVE STAGE「ぼっち・ざ・ろっく!」2024 PARTⅠ STARRY / PARTⅡ 秀華祭のビジュアル撮影がおこなわれた。久しぶりのキャラクター扮装に、笑顔いっぱいの舞台版“結束バンド”の4人(守乃まも/後藤ひとり役、大竹美希/伊地知虹夏役、小山内花凜/山田リョウ役、大森未来衣/喜多郁代役)。役が1度体に入っているためか、スムーズに、そしてなごやかに撮影は進んでいく。
撮影の合間に、4人にインタビューを実施。まずは守乃へ、2度目となる撮影への気持ちや、初演での思い出、これまでの人生でターニングポイントとなったできごと、稽古への意気込みなどを聞いた。
――現在ビジュアルの撮影中ですが、前作の撮影時よりリラックスして臨めていますか?
前回は、扮装をしての撮影自体が初めてだったので、ものすごく緊張していてずっと固まっているような状態でした。でも今回はスタッフの皆さんが同じ方々なので、恥ずかしさが軽減しています。「こうして」「ああして」と言われたことに前回よりは対応できているかも。前回が“ゼロ%”の状態から始まったのであれば、今回は“35%”くらいからの開始かな…?
――では、前作を少し振り返るところからお聞きしていきますね。Blu-ray&DVD用のビジュアルコメンタリー収録後におこなったインタビューで、大森さんから守乃さんへ「アドリブがうまい」とコメントがありました。初演の中で楽しかったアドリブはどこでしょうか?
「世界平和を伝えたくて…ピース!」のシーンです。毎回いろいろなポーズを取りながら、自分に出せる最高のイケボを出せるようにがんばりました。それから、喜多ちゃんがギターとベースを間違えて買っていたのが分かったシーンで、喜多ちゃんと「おっ」と顔を見合わせたら思っていたよりも顔が近くなってしまって、つい笑いそうになったこともありました(笑)。初めて喜多ちゃんにギターを教えるシーンもおもしろかったですね。逃げるようにうろうろ歩き回ったり、「人差し指をください」なんて言ったり、ふふっ。
――喜多ちゃんとのシーンが多いですね。
やっぱり、ふたりでいるシーンが多かったからかもしれません。それから、喜多ちゃんを演じている(大森)未来衣さんは、私が突然何かを仕掛けてもうまく受け止めてシーンを作ってくれるんです。だからこそ、ふたりのシーンのときに特に遊びを多く入れられたのかなぁ、と思っています。
――そんな前作は守乃さんにとって初舞台でしたが、冒頭からほぼ出ずっぱりでの膨大なセリフをどのようにして覚えたのでしょうか?
実は、暗記は得意なんです。学生時代、テスト前になるとひたすら文と単語を覚えて音読していました。まずページを開いて、そこに書かれている文字をひとつずつ追うのではなくて、文をかたまりで見て“カシャッ”と目で撮影するようにして覚えるんです。そこにどんなことが書かれているのかの雰囲気もあわせて。そうしたら、あとはひたすら音読。でもテスト対策としてはいわゆる“一夜漬け”なので、覚えてもしばらくすると忘れちゃうんですけれど!(笑)。今回は再演だけではなく続編の上演もあるので、初演のセリフは覚えたものを忘れずに、そして続編のセリフも一緒にしっかりと覚えていけたらと思っています。
――初演を観たファンの皆さんから、守乃さんへ「まさに“ぼっちちゃん”そのもの」という声が多く寄せられています。人物像とは別に、演奏の仕方などにご自身と役とで違う部分はありますか?
先日おこなったライブ(魔物大戦 vol.1)も含めて、ふだんはギター・ボーカルなので前を向いて演奏をしていますが、ぼっちちゃんはずっと下を向いているので、そこが違う点です。でも実は私もぼっちちゃんのように下を向いて演奏したいんですよ。恥ずかしいから前を向きたくないし、手元がよく見えるので。だから舞台で演奏しているときは、前を向かなくてよかったので気分がちょっと楽でした(笑)。でも下を向いていると髪(ウィッグ)がギターと指にかかってしまうことがあって、からまらないように気をつけていました。
ギターのテクニックの面で言うと、今までダウンピッキングしかやってこなかったのですが、本作での演奏シーンにあたってオルタネイトピッキング(ダウンとアップを交互におこなうピッキング)をみっちり指導していただきました。ギターの技術が以前よりも上がっているといいなぁ…と思うと同時に、やれることの幅が広がったのがうれしかったです。演奏方法の違いだけでなく、今まで演奏してきた曲調とはまったく違うものを演奏したので、それもいい経験になりましたね!
でも、あまりにも多くのことを経験したからか、公演が終わってからは抜け殻のようになってSNSを見るなどインターネットをしてずっと家で過ごしていました。本作のオーディションを受ける前に戻った感じで。
――舞台でとてもたくさんの力を消費したんですね。舞台の前のことにさかのぼりますが、ずっと家にいて…という暮らしの中でなぜ本作のオーディションを受けようと思ったのでしょう?
今思い返すと、その日たまたま気分が乗っていたのかな? と。お芝居はもちろんやったことはなかったですし、ギターも絶対的な自信があるほど上手なわけではありません。軽い気持ちで「何かの経験になれば」くらいのつもりでオーディションを受けたので、まさか受かるとは思っていませんでした。
――経験を得てみよう、と行動してみて大きく環境が変わったんですね。その他に、これまでの人生で「ここがターニングポイントだった」と感じるできごとやタイミングはありますか?
振り返ってみれば、私がギターに初めてさわったのは小学校3年生のときで、最初はアコースティック・ギターでした。難しくてすぐやめてしまったんですけど。でも6年生のときに好きなバンドができて、そこから私の中でいろいろなものが大きく変わりました。多感な時期だったこともあって、いっきにたくさんの物ごとに興味を持ち始めたんですよね。特に中学生になってからは、インターネットでいろいろな音楽をたどっては聴いて真似をして、多くのものを吸収していきました。
本当に、いろいろなものに興味を持っていましたね。部活と言えば、高校生になってからもギターは続けていましたが、残念ながら学校に軽音部がなかったんですよ。だから、学園祭で学校のみんなの前で演奏をした…なんていう思い出はないので、今回の続編がとても楽しみで!
――舞台の続編では“いい学生時代の思い出”が作れそうですね。
そうですね! 原作のあのシーンやあのシーンはどうやって演じればいいんだろう…山崎(彬)さんはどう演出してくださるんだろう? と、楽しみとドキドキが半分ずつです。自分のこと以上に、みんなのあの衣装は見られるのかな…? なども楽しみにしています。
――では最後に、“再演+続編”に向けての意気込みをお願いします!
続編では、第1弾とは違う曲調の曲も出てくる予定です。これから練習をたくさんして、お芝居も演奏も気を緩めることなくがんばっていきます!
撮影の合間に、4人にインタビューを実施。まずは守乃へ、2度目となる撮影への気持ちや、初演での思い出、これまでの人生でターニングポイントとなったできごと、稽古への意気込みなどを聞いた。
――現在ビジュアルの撮影中ですが、前作の撮影時よりリラックスして臨めていますか?
前回は、扮装をしての撮影自体が初めてだったので、ものすごく緊張していてずっと固まっているような状態でした。でも今回はスタッフの皆さんが同じ方々なので、恥ずかしさが軽減しています。「こうして」「ああして」と言われたことに前回よりは対応できているかも。前回が“ゼロ%”の状態から始まったのであれば、今回は“35%”くらいからの開始かな…?
――では、前作を少し振り返るところからお聞きしていきますね。Blu-ray&DVD用のビジュアルコメンタリー収録後におこなったインタビューで、大森さんから守乃さんへ「アドリブがうまい」とコメントがありました。初演の中で楽しかったアドリブはどこでしょうか?
「世界平和を伝えたくて…ピース!」のシーンです。毎回いろいろなポーズを取りながら、自分に出せる最高のイケボを出せるようにがんばりました。それから、喜多ちゃんがギターとベースを間違えて買っていたのが分かったシーンで、喜多ちゃんと「おっ」と顔を見合わせたら思っていたよりも顔が近くなってしまって、つい笑いそうになったこともありました(笑)。初めて喜多ちゃんにギターを教えるシーンもおもしろかったですね。逃げるようにうろうろ歩き回ったり、「人差し指をください」なんて言ったり、ふふっ。
――喜多ちゃんとのシーンが多いですね。
やっぱり、ふたりでいるシーンが多かったからかもしれません。それから、喜多ちゃんを演じている(大森)未来衣さんは、私が突然何かを仕掛けてもうまく受け止めてシーンを作ってくれるんです。だからこそ、ふたりのシーンのときに特に遊びを多く入れられたのかなぁ、と思っています。
――そんな前作は守乃さんにとって初舞台でしたが、冒頭からほぼ出ずっぱりでの膨大なセリフをどのようにして覚えたのでしょうか?
実は、暗記は得意なんです。学生時代、テスト前になるとひたすら文と単語を覚えて音読していました。まずページを開いて、そこに書かれている文字をひとつずつ追うのではなくて、文をかたまりで見て“カシャッ”と目で撮影するようにして覚えるんです。そこにどんなことが書かれているのかの雰囲気もあわせて。そうしたら、あとはひたすら音読。でもテスト対策としてはいわゆる“一夜漬け”なので、覚えてもしばらくすると忘れちゃうんですけれど!(笑)。今回は再演だけではなく続編の上演もあるので、初演のセリフは覚えたものを忘れずに、そして続編のセリフも一緒にしっかりと覚えていけたらと思っています。
――初演を観たファンの皆さんから、守乃さんへ「まさに“ぼっちちゃん”そのもの」という声が多く寄せられています。人物像とは別に、演奏の仕方などにご自身と役とで違う部分はありますか?
先日おこなったライブ(魔物大戦 vol.1)も含めて、ふだんはギター・ボーカルなので前を向いて演奏をしていますが、ぼっちちゃんはずっと下を向いているので、そこが違う点です。でも実は私もぼっちちゃんのように下を向いて演奏したいんですよ。恥ずかしいから前を向きたくないし、手元がよく見えるので。だから舞台で演奏しているときは、前を向かなくてよかったので気分がちょっと楽でした(笑)。でも下を向いていると髪(ウィッグ)がギターと指にかかってしまうことがあって、からまらないように気をつけていました。
ギターのテクニックの面で言うと、今までダウンピッキングしかやってこなかったのですが、本作での演奏シーンにあたってオルタネイトピッキング(ダウンとアップを交互におこなうピッキング)をみっちり指導していただきました。ギターの技術が以前よりも上がっているといいなぁ…と思うと同時に、やれることの幅が広がったのがうれしかったです。演奏方法の違いだけでなく、今まで演奏してきた曲調とはまったく違うものを演奏したので、それもいい経験になりましたね!
でも、あまりにも多くのことを経験したからか、公演が終わってからは抜け殻のようになってSNSを見るなどインターネットをしてずっと家で過ごしていました。本作のオーディションを受ける前に戻った感じで。
――舞台でとてもたくさんの力を消費したんですね。舞台の前のことにさかのぼりますが、ずっと家にいて…という暮らしの中でなぜ本作のオーディションを受けようと思ったのでしょう?
今思い返すと、その日たまたま気分が乗っていたのかな? と。お芝居はもちろんやったことはなかったですし、ギターも絶対的な自信があるほど上手なわけではありません。軽い気持ちで「何かの経験になれば」くらいのつもりでオーディションを受けたので、まさか受かるとは思っていませんでした。
――経験を得てみよう、と行動してみて大きく環境が変わったんですね。その他に、これまでの人生で「ここがターニングポイントだった」と感じるできごとやタイミングはありますか?
振り返ってみれば、私がギターに初めてさわったのは小学校3年生のときで、最初はアコースティック・ギターでした。難しくてすぐやめてしまったんですけど。でも6年生のときに好きなバンドができて、そこから私の中でいろいろなものが大きく変わりました。多感な時期だったこともあって、いっきにたくさんの物ごとに興味を持ち始めたんですよね。特に中学生になってからは、インターネットでいろいろな音楽をたどっては聴いて真似をして、多くのものを吸収していきました。
本当に、いろいろなものに興味を持っていましたね。部活と言えば、高校生になってからもギターは続けていましたが、残念ながら学校に軽音部がなかったんですよ。だから、学園祭で学校のみんなの前で演奏をした…なんていう思い出はないので、今回の続編がとても楽しみで!
――舞台の続編では“いい学生時代の思い出”が作れそうですね。
そうですね! 原作のあのシーンやあのシーンはどうやって演じればいいんだろう…山崎(彬)さんはどう演出してくださるんだろう? と、楽しみとドキドキが半分ずつです。自分のこと以上に、みんなのあの衣装は見られるのかな…? なども楽しみにしています。
――では最後に、“再演+続編”に向けての意気込みをお願いします!
続編では、第1弾とは違う曲調の曲も出てくる予定です。これから練習をたくさんして、お芝居も演奏も気を緩めることなくがんばっていきます!