第1話放送直前のインタビューです。第1話のアフレコで印象に残っていることはありますか?
第1話のアフレコがビックリするほど長かった思い出があります。
普段のアフレコはテストと本番だけなのですが、第1話はテストを3回やって。監督さんや音響監督さんがキャスト4人一人ひとり、セリフ一つひとつに焦点を当てて細かくディレクションしてくださったんですよ。
ディレクションのおかげで役に入り込めるようになり、『ぼっち・ざ・ろっく!』の現場に入ると頭が真っ白になって、急に上手く挨拶ができなくなるんですよ!アフレコ帰りも今は自分なのかぼっちなのか分からなくなりました(笑)。
スタッフ・キャストのみなさんが時間をかけた第1話からお気に入りのシーンは?
練習で上手くギターを演奏できなかったぼっちがスタジオのゴミ箱に隠れて、それを虹夏とリョウが慰めるシーンの虹夏の動きがかわいくて好きです(笑)。
私は冒頭のひとりのモノローグの後に「ライブ出れなかった(文化祭!)」とコールアンドレスポンスみたいなシーンがあったじゃないですか。あのシーンはすごく面白かったし、私も一緒にレスポンスしたかった(笑)。
OP、EDなどの音楽についてはいかがでしょう?
OPは曲がロックなのに映像はポップ。しかも映像の中にはギャグ的な面白い小ネタも入っていて、『ぼっち・ざ・ろっく!』という作品そのものが表現されていると感じました。
実は私、OPの作詞をしている樋口愛(ヒグチアイ)さんが大好きで…。私がアーティスト活動をする上でかなり影響を受けた方なんです。
実はレコーディングの時にいらっしゃって、お世辞かもしれないけど歌を褒めてもらったことを覚えています。
えぇ!!!マ、マジか。
あはは(笑)。EDは喜多ちゃんをイメージした明るくキャッチーな曲だよね。育美さんの地声と喜多ちゃんの声って全く違うのに、歌声がとってもナチュラル。
歌は最初、すごく悩みました。でもレコーディングの時に原作のはまじ先生が「喜多ちゃんはどんなジャンルでも歌いこなせる子」と言ってくださったので、曲の持ち味に合わせて自分の歌声を変えられる子なんだろうなって。そこからOPのバチバチにカッコいいロックもEDのキラキラなポップソングも喜多ちゃんらしく楽しく歌おう!と思えるようになりました。
それでは最後に、『ぼっち・ざ・ろっく!』ならではの魅力を教えてください!
きらら作品の中で一番顔面崩壊するアニメではないかと思います(笑)。そんな顔面を含めて動きや背景など細かく描き込まれているので、何度見ても発見があるのではないでしょうか!
映像も音楽もお芝居も、関わっている人みんなの魂が注入されています。特に演奏している時の動きがすごくリアルで、スタッフのみなさんの気持ちがこもったシーンです。バンド好きな人も、バンドをあまり見たことのない人もぜひ注目して見ていただきたいです!
ひとりの脳内で繰り広げられる妄想が、アニメで表現されていることによってマンガでは感じられなかった衝撃が走ります(笑)。素晴らしい制作陣が世界観を表現することにこだわりを持っているので、全シーン注目して見てもらいたいです!
ただただ笑えるアニメだと思います。腹を抱えて笑えるシーンがいっぱいあって、そんなシーンをみんなはクスリとも笑わず真剣に演じています。
私たちは笑っていましたよ(笑)。
よっぴーさんが真剣に演じていたからこそ、笑えたんだと思います!
真剣にお笑いをやっているので、『ぼっち・ざ・ろっく!』よろしくお願いします!